マリウス・ファーブル社

ふり注ぐ太陽と赤い土。オリーブの木々、あたり一面を紫色に染め上げるラベンダー、春先に白い花をつけるアーモンド、健全な食、人々の日々の営み。自然にそって生きるプロヴァンスの生活は、多くの人々にとって心のふるさと、憧れの地でもあるらしいのです。

マリウス･ファーブル社は、そのプロヴァンス地方のほぼ中心部、サロン･ﾄﾞ･プロヴァンスにあります。10世紀、サロン領主のアンペリ城を中心に栄えた町で、今では人口4万人ほどの町です。

マルセイユ石けんビッグバーとロリヴィエ

このサロン･ド・プロヴァンスの町を有名にしているものが二つあります。

—その一つがマリウス・ファーブル社のマルセイユ石けんです。
15世にオリーブ産業が興り、一躍その名を知られるようになったサロン・ド・プロヴァンスでは、やがてオリーブから石鹸が作られるようになりました。17世紀、フランス国王ルイ14世のお墨付きを得て、初の王様ブランドと呼ばれるマルセイユ石けんが誕生し、これが一世を風靡、1900年のパリ万国博覧会ではその実績が認められて、金メダルを授与されました。
この伝統と技術を引き継ぎ、今日に伝えるのがマリウス・ファーブル社。
その代表作が、切って使う、あの大きな『マルセイユ石けんビッグバー』です。良質のオリーブ素材から手間と時間をかけて作る『マルセイユ石けんビッグバー』は“世界のベストセラー”と呼ばれて日本でも、多くの方達にお使いいただいています。

—そしてもう一つが『ロリヴィエ』と呼ばれるシリーズ。有機のオリーブとハーブから作る贅沢なボディケア。エコセール(ECOCERT)認定の有機化粧品です。地中海沿岸地方の良質な素材から伝統的な技術とみずみずしい感性で仕上げたもう一つの傑作。ボディソープ、ボディジェル、ドライオイル、ボディミルク、ボディクリーム、リップバーム、ハンドクリーム、それにシャンプーが2種類。2008年日仏交流150周年を記念して発売されました。